治すのではなく、治る【発熱】
発熱・・・。
お母さん方が最も心配する症状ではないでしょうか。
高い熱が出ると、「頭がおかしくなっちゃう?」と、つい不安になってしまいます。
そもそも、こどもはどうして熱を出すのでしょうか?
これは、からだに侵入したウィルスや細菌は高い熱には弱いので、からだがわざと熱を高くして、やっつけているからなのです。
ですから、基本的には熱はむやみに下げない方がいいですし、ましてや発熱で頭がどうかなることも絶対にありません。
とはいうものの、熱が続いてかなりつらそうであったり、夜眠れないようでしたら、時には解熱剤を少し使ってあげても構いません。
ただ、解熱剤で熱が下がるのは、あくまでも一時的なことですので、何時間かするとまた再び熱は上がってきます。
ですから、解熱剤であまり熱を下げすぎると、また上ってくる時によけいつらいこともあるので、体温が1度くらい下がるくらいが丁度いいと思います(例えば39℃台あったら、38℃台に下がるくらい)。
なお、高い熱には抗生剤が効くと思っている方が時々おられますが、抗生剤はあくまでも細菌のみをやっつけるおくすりです。
「熱が高く上がったから、抗生剤!」という考え方は見当外れです。
(詳しくは別項『抗生剤ってなあに?』をごらんください!)。